第20回安全対策連絡協議会について
11月24日,当館会議室において,第20回海外安全対策連絡協議会を開催しました。
この会合は,在留邦人の代表の参加を得て,毎年2回大使館で開催しており,今回の会合では緊急事態が発生した際には安否確認や情報収集等について大使館と在留邦人が協力し合っていくことで一致しました。協議の概要は以下のとおりです。
- 日時
日時:11月24日(火)当館会議室(15時半~16時半)
- 協議概要
- 大使館からの説明
- 冒頭,大使館から以下の説明を行いました。
最近,パリでの同時多発テロ事件やエジプトにおけるロシア航空機墜落事案が発生し,また,ISILはロシアを攻撃対象として名指ししているが,現時点においてロシア国内でテロが発生するという具体的な情報はありません。大使館では,種々の情報を収集し,在留邦人に提供しています。パリでの同時多発テロ事件等を受け在留邦人の間にも懸念や不安が広がりつつありますが,大使館としても安全確保のため,在留邦人が居住する,または日本企業が存在する連邦構成主体の首長宛に各在外公館長(大使または総領事)から警備強化や情報提供等を要請する書簡を発出する予定です。
- これに続き,最近のテロ事件の概要やロシアに関連するISILやテロに関する報道等を紹介した上で,ISILは攻撃対象としてロシアも名指ししていること,ロシア国内の日本人・日本権益を標的とするテロの情報には接していませんが,ISILは2月に日本人を標的にする旨の記事を機関誌に掲載したこと,今後,ISILがいわゆるソフトターゲットに対するテロ攻撃を強化する可能性もあることを挙げ,ISIL等のテロリストによる無差別テロの巻き添えになるおそれもあることから,ロシア国内でも十分な警戒が必要である旨説明を行いました。
- また,ロシア国家反テロ委員会が発出するテロ危険度のレベルは平時のレベルも含めれば4段階あるが,現時点では一番低いレベル(平時のレベル)にとどまっていること,他方で,報道等によれば,ロシアの治安当局は警備体制を強化しているとの説明を行いました。ロシア国家反テロ委員会のウェブサイトに掲載されている情報の仮訳はこちらをご覧ください。
- この他,テロの被害に遭わないための対処方法や緊急事態発生に備え,平素から準備しておくべき事項などについての説明を行いました。これらの点については,当館が作成したモスクワ滞在・安全マニュアルにも掲載されています,是非一度目を通して,緊急事態の備えに遺漏がないか確認してください。
- 冒頭,大使館から以下の説明を行いました。
- 協議事項
- 緊急事態発生時には,安否確認を円滑に行い,種々の情報を収集して大使館に集約し,必要な情報を発信していくことが重要であることが確認されました。家庭内での連絡方法の確認や企業内で連絡網整備が重要であることが改めて確認されました。そのために大使館やジャパンクラブを含め関係団体が在留邦人と緊密に協力していくことで一致しました。
- また,留学生に対する在留届提出の慫慂や短期旅行者の安否確認方法,モスクワ日本人学校等教育施設の警備状況等についての意見交換が行われました。
- 大使館からの説明
(了)