ラリオン・アレクサンドロビッチ・レベヂェフ氏

(ロスアトム・プロジェクト・技術専門国立研究開発センター長)への叙勲伝達式

    

平成27年6月2日

在ロシア日本大使館

 

 

  6月1日,ATOMEXPO2015の会場において,平成27年春の外国人叙勲により旭日中綬章を授与されたラリオン・アレクサンドロビッチ・レベヂェフ氏(ロスアトム・プロジェクト・技術専門国立研究開発センター長兼東京電力福島第一原発事故対応に関する日露原子力専門家会合露側コーディネータ)への叙勲伝達式が執り行われました。

 


  伝達式では,原田親仁駐ロシア日本国特命全権大使から原子力分野における日露間の学術・技術交流の促進への貢献を称える祝辞を述べるとともに,勲章を授与しました。その後,レベヂェフ氏から受章の答辞を,キリエンコ国営公社ロスアトム総裁及び服部日本原子力産業協会理事長から祝辞を,それぞれ頂きました。

 


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<功績概要>

  1. 原子力分野を通じた日本・ロシア間の学術・技術交流の促進への貢献

     

    平成3年から平成4年までの期間,東京大学において研究室を持ち,自ら研究を行った他,研究指導,チェルノブイリ事故における除染に関する講義を行い,事故発生時の除染を含む原子力人材の育成に貢献。また,帰国後も在籍中に親交を深めた原子力関係の研究者や企業関係者との交流(共同研究,シンポジウムなど)を20年以上にわたって継続してきた。
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  3. 東京電力福島第一原子力事故対応における貢献

     

    平成23年6月,ロシア政府の指名により,東京電力福島第一原子力発電所事故対応に関する日ロ原子力専門家会合の露側コーディネータとなり,チェルノブイリ事故対応の経験と人脈を活かして技術的な助言を行うなど,事故収束に寄与。また,氏の多大な尽力により,事故対応にあたり重要課題の一つとなっている放射性汚染水からトリチウムを分離する技術について,ロスアトム社傘下のロスラオ社から経済産業省委託事業である福島原発における汚染水処理対策技術検証事業に係る補助事業への提案がなされ,平成26年8月に採択された。