安全上のお知らせ
平成27年10月14日 在ロシア日本国大使館領事部
報道等によれば,10月13日に,ISILはシリア領内への空爆を続けるロシアを攻撃し打倒するとの音声声明を発表した由です。
ロシアにおいては,これまでチェチェン紛争に関連したテロが多数発生してきました。2006年3月,「テロリズム対策法」が成立し,連邦保安庁(FSB)を中心とした関係機関から構成される「国家反テロ委員会」が設立され,ロシア政府は,武装勢力の指導者を殺害する掃討作戦を継続するなど,テロ対策に一定の成果を上げていると見られますが,テロリストの活動を完全に阻止するには至っていない状況にあります。
シリアやチュニジアにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ、ISIL等のイスラム過激派組織又はこれらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが世界各地で発生していることを踏まえれば,日本人,日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。このような情勢を十分に認識し,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
以上