アフガニスタン及び中央アジアにおける麻薬対策に関する日露協力
(アフガニスタン警察職員に対する研修事業の実施)


平成27年11月30日

在ロシア日本大使館

 

 

  1. 11月16日(月)から30日(月)まで,アフガニスタン及び中央アジアにおける麻薬対策に関する日露協力として,アフガニスタン警察職員約15名を対象とした麻薬対策に関する研修事業がロシア内務省職員技能向上施設(モスクワ州ドモジェドヴォ)において行われました。
  2.  


  3. 本事業は,日本政府から国連薬物犯罪事務所(UNODC)への資金拠出を通じ,ロシア内務省職員技能向上施設において,アフガニスタン警察の職員ら約15名に対し,麻薬取締まりに関する講義及び実践的な研修を行うものです。また,その講義の一環として,日本が麻薬対策分野で有する経験・知見をアフガニスタン警察関係者に直接伝えるため,厚生労働省から講師が派遣されました。
  4.  


  5. 本プロジェクトは,アフガニスタンの平和と安定の実現に向けた日露間の対話の強化が,日露双方にとって,そして国際社会にとって有益との問題意識から,2009年12月の日露外相会談で「アフガニスタンの平和と安定のための日露作業部会」の立上げについて一致して以来調整が進められ,2012年から実施されてきています。本プロジェクトは,日露双方が重視するアフガニスタン麻薬対策における有意義な協力であり,国際社会による対アフガニスタン支援の一環として,同国の麻薬対策能力の向上に貢献することが期待されます。

  6. 来年には,中央アジア5か国の警察職員らを対象とした麻薬対策に関する日露協力プロジェクトが予定されています。これに関連し,本年10月の安倍総理の中央アジア訪問において,日本と中央アジア5か国は,麻薬対策の分野において協力していくことが重要であるとの認識で一致しています。
  7.