平成23年3月15日
ショイグ露非常事態大臣と河野駐露日本大使との会談
15日,河野雅治駐露日本大使はショイグ露非常事態大臣と露非常事態省において会談したところ,概要以下のとおり。
1 ショイグ大臣の発言要旨
(1) 今回の東北地方太平洋沖地震に際して被害に遭われた方に対し,心より哀悼の意を表する。日本はロシアにとって大切な隣国であり,如何なる支援も惜しまないので,遠慮なく言って欲しい。 (2) 非常事態省の救助隊は,第一陣がすでに被災地に到着した。モスクワの本省と直接連絡を維持しており,すでに仙台市に入り,活動区域を設定し,救助活動を開始したとの報告を受けている。また第二陣も,日本政府と調整を了すればすぐにでも日本に向けて出発できる態勢をとっている。 (3) さらに今後ロシアとして実施し得る支援の第三陣の形態として,①病院チームの派遣,②食料・医療用品・毛布やテント等の物資の提供,等が考えられる。 (4) 過去のロシアにおける災害において,隣国日本がロシアに温かい手を差し伸べてくれたことを我々はよく覚えている。今回の日本の苦難に当たっては是非そのお返しをしたいと考えており,遠慮なく必要な支援を言ってきて欲しい。
2 河野大使の発言要旨
(1) 今回の地震発生以来,ロシアから温かい支援を頂いていることに対し,心より感謝申し上げる。ロシアは日本に対して最も早く支援の意思を表明頂いた国の一つであることを想起したい。 (2) ロシアの救助隊は,第一陣が既に現地入りしている他,第二陣についても本日受け入れる旨政府内で決定したところである。高い専門性を有する貴省の救援隊の活動により,一人でも多くの被災者の救助が進むことを祈っている。 (3) お申し出頂いた様々な支援の可能性についても改めて感謝申し上げる。本国に迅速に報告し,具体的なニーズに基づき依頼させていただくこととしたい。
(了)
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