東日本大震災に係る河野雅治大使メッセージ

 

 

平成23年3月16日

皆様

 

 東北地方太平洋沖地震の発生から、5日が経ちました。その間日本では、被災地で懸命な救助活動が続けられています。ロシアの救援チームも救援活動を開始しており、その第一陣は14日、第二陣も本16日、日本に到着しました。福島の原子力発電所は予断を許さない状況が続いていますが、影響を最小限に抑えるべく、必死の作業が続けられています。

 

 こうした中、14日には日露首脳電話会談が行われ、メドヴェージェフ大統領よりは、深い哀悼と全ロシア国民からの連帯の意が表されました。また同じ日、ラブロフ外相が当大使館を訪れ、犠牲者の方々に花を手向けるとともに、日本国民及び政府との、心からの連帯の姿勢が示されました。昨日、私はショイグ非常事態相とお会いし、日本政府及び国民の感謝の気持ちをお伝えするとともに、ロシアによる今後の支援活動について協議しました。

 

 在留邦人の皆様の中には、未だ本邦でのご家族、知人の安否が判らずご心配の方も多いかと思います。当大使館は安否確認方法も含め、なるべく多くの役に立つ情報を、このページを通じ、皆様にお伝えしてまいります。
 なお、大使館では、義援金振替口座を開設いたしました。詳しくはこのページの「義援金の受付」欄をご覧ください。

 

 大使館前では、今日もロシア市民の方々が花束や折り鶴を置き、祈りを捧げています。
ロシアの皆様の、お気持ちと連帯の姿勢に、心より感謝いたします。

 

3月16日(水)夕刻

 

駐ロシア日本国大使
河野雅治

 

 

 

平成23年3月13日

河野雅治大使からのメッセージ

 

 

皆様

 

     モスクワ時間3月11日午前8時46分頃(日本時間同日午後2時46分頃)、日本は過去に例を見ないほどの巨大地震に見舞われました。地震発生直後の津波による被害も甚大で、また震源域付近にある原子力発電所の安全についても事態のコントロールに努めています。先ほどの記者会見で菅総理は日本国民に対し「戦後65年間経過した中で最も厳しい危機」と述べました。日本政府と日本国民が全力を挙げてこの危機の克服に努めているところです。

 

     地震発生直後から、メドベージェフ大統領及びプーチン首相から、日本政府及び国民に対するお見舞いの気持ちが伝えられ、併せてロシア政府として出来る限りの支援をしたいとの意向が示されました。近々、ロシアから救助部隊や救援物資が送られることになりそうです。

 

     ロシア国民の皆様からも、お見舞いと連帯の気持ちが私の元に次々に寄せられており、心温まります。先ほど私は、大使館の前でロシア・メディアからのインタビューに応じていましたが、その間もどこからともなく、ロシアの市民の方々が集まり、花束を置き、あるいは持参したロウソクに灯をともして、祈りを捧げ、静かに去っていきます。

 

     在留邦人の皆様には、本邦でのご家族、知人の安否が判らずご心配の方々も多いかと思います。皆様からの、本邦ご家族の安否照会の方法については、「在留邦人の皆様へ」をご参照ください。

 

     日本では、現在懸命に進めている人命救助から、被災地の復旧・復興に向けて、長い苦難の道のりが続くこととなりますが、これから先,皆様には、このページを通じ、今回の未曾有の災害の関連で役に立つ情報を、出来るだけ多くお伝えしていこうと思っております。

 

 

2011年3月13日(日)夕刻

駐ロシア日本国大使
河野雅治

 

 

 

平成23年3月11日

 

本11日に日本で起こった地震及び津波の被害に対し,ロシアの皆様から様々な心温まるお見舞いのメッセージを受け取り,大使として大変感謝しております。

メドヴェージェフ大統領からも,ロシア政府として支援したいとの連絡があり,また,その他多くのロシアの方々からも支援の申し出を受けております。このようなメッセージを受け,現在日本政府としては,どのような体制でそのような支援を受け止めるかにつき検討を始めたところです。

改めまして,かかるロシア国民の皆様からのお気持ちを心より感謝申し上げます。