大使の主要スピーチ

 

平成28年度 天皇誕生日祝賀レセプション
上月大使挨拶

本日は天皇誕生日レセプションにご出席いただき,ありがとうございます。皆様と共に天皇陛下の83歳の誕生日をお祝いできることを大変うれしく思います。

ただ今,皆様には,国立モスクワ音楽院の合唱団に歌って頂いた日本とロシアの国歌をお聴きいただきました。これは私共にとって初めての試みですが,演奏者の選択は偶然ではありません。というのは,本年は音楽院創設150周年にあたり,5月にはソコロフ学長,同僚のスハノフ先生,カラティギナ先生に対する叙勲伝達式が行われたところです。素晴らしい歌声を披露してくださった合唱団の皆様に改めてお礼申し上げます。

私が着任してからの10か月余り,日露関係は活発に発展してまいりました。本日御列席の皆様からの御協力に感謝申し上げます。私には「私の行く先々はいつも忙しい」というジンクスがありますが,今回も例外ではないようです。もっとも,大使が忙しいということは,二国間関係が活発化している証であり,文句を言ってはいけませんし,言うつもりもありません。

この10か月余りを振り返ると,安倍総理は5月にソチ,9月にウラジオストクを訪問してプーチン大統領と会談を行いました。首脳間の個人的な関係強化は,あらゆる分野での協力に弾みを与えております。現在,岸田外務大臣の訪ロについて準備が行われております。また,今から丁度1ヶ月後の12月15日にはプーチン大統領の訪日が予定されています。わずか1年の間に本格的な首脳会談が3度も行われることは,日露の歴史を通じて初めてのことです。

ウラジオストクでのスピーチにおいて安倍総理はプーチン大統領に対し,無限の可能性を秘めた二国間関係を未来に向けて切り開くために,一緒に,力の限り,日本とロシアの関係を前進させるよう呼びかけました。この安倍総理の呼びかけに皆様にも呼応いただき,日露の新たな時代を切り開くために御協力をお願いできましたら幸いです。

それでは,

天皇陛下の誕生日をお祝いするとともに,皆様の益々のご健勝と御多幸を祈念して,乾杯したいと思います。 乾杯!