大使の主要スピーチ

 

対日友好団体代表者会議レセプション上月大使ご挨拶

ご列席の皆様,

私は,新しい駐ロシア特命全権大使の上月です。昨年12月末にモスクワに参りました。私は,ロシア芸術の愛好家です。ロシア人の画家に油絵を習っていました。妻も10年以上イコンを描いています。モスクワに着任後すぐに,セロフ展を鑑賞に行きましたが,これはプーチン大統領よりも前に行きました。ロシアの音楽,バレエ,オペラも愛しています。再び,ロシアの芸術に直接触れる機会を得て,大変嬉しく思っています。また,ロシアの人々は,日本の芸術に強い関心と深い理解を持っています。日露間の文化交流のさらなる活発化に尽力したいと考えます。

本日は対日友好団体代表者会議に出席するため,ロシアの各地からモスクワにお集まりいただきありがとうございます。皆様の日頃の努力のおかげで,日本文化がこの広いロシアの大地に広がっています。また,本日は,モスクワで日本文化振興活動に携わっていらっしゃる関係者の皆様もレセプションにお越しいただきました。お集まりの皆様には,日本文化の振興を通じて日露の架け橋としての役割を担っていただいていることに心から感謝申し上げます。

文化について一例を挙げますと,当館は皆様の協力の下,ロシア国内の様々な都市において日本映画祭を実施してきました。「ロシア映画年」である本年,モスクワで開催している日本映画祭が第50回目を迎えます。一方で,地方では皆様の協力によって各地で日本映画祭が実施されてきました。本年はこのような記念の年にあたりますことから,私自身としても,映画祭などの機会を見つけて,可能な限り地方に足を運びたいと考えております。本年も日本文化の振興のため,皆様の協力を賜れれば幸いです。

本年は,安倍総理がロシアを訪問されるという話もあり,日露関係にとって大きな一年となりますが,こうした首脳間での大きな外交は,草の根レベルでの皆様の弛まぬ努力に支えられています。本年も,皆様の活動が大きな成功を以て実施され,ロシア各都市における日本への関心が高まることで両国民の交流が一層盛り上がることを期待しております。

ご静聴ありがとうございました。