2015年自衛隊記念日レセプション
原田親仁大使歓迎挨拶
御列席の皆様,
日本国自衛隊の創設61周年を皆様と共にお祝いできることを,大変嬉しく思います。
1992年以来,自衛隊は主に国連の枠組みによる国際平和維持活動への参加を通じ,国際社会の平和と安定への協力に取り組んで参りました。これまでに,カンボジア,モザンビーク,ルワンダ,ゴラン高原,ハイチ,東ティモール,イラク等に部隊を派遣しており,現在では南スーダンにおいて平和維持活動に参加しています。自衛隊は,現在,ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動にも取り組んでいます。さらに,自衛隊は,アジア太平洋地域の安定にも貢献するべく,この地域のパートナー達との防衛協力を推進してきています。こうした自衛隊の活動は,多くの国から支持され,高い評価を受けています。
世界の平和と安定の確保にこれまで以上に積極的に寄与するべく,今後とも我が国は国際協調主義に基づく積極的平和主義に立脚し,各国との協力関係を一層拡大・深化させて参ります。このような観点から,日本政府は,平和安全法制の整備を進めようとしており,現在,日本の国会において,関連法案を巡る議論が行われています。
日露関係について一言述べさせていただきます。日露二国間の良好で安定した関係は,両国のみならず,アジア・太平洋地域の利益にとって重要であり,また不可欠であります。このような観点から,いくつかの国際問題に対する立場には相違がありますが,我が国は安全保障分野も含めたロシアとの対話を重視しています。
最後になりますが,石田防衛部長が,まもなく当地を離任します。これまでの石田部長夫妻に対する皆様の御支援に感謝申し上げるとともに,石田部長夫妻の日本での引き続きの御活躍と御成功を祈念します。
それでは,自衛隊創設61周年と,全ての皆様の御健勝と御多幸を祈念して乾杯したいと思います。乾杯!
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