日・ベラルーシ企業意見交換会における
原田大使 開会挨拶
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ペトリシェンコ駐ロシア連邦ベラルーシ共和国特命全権大使閣下,
フィッシュマン・ベラルーシ共和国産業省イノベーション・投資活動総局長,
松本ジャパンクラブ副理事長,
ご列席の皆様,
本日,日本とベラルーシの企業関係者が一同に会し,意見交換会が開催されますことを大変喜ばしく思います。また,この素晴らしいビジネス文化センターの施設を会場としてご提供頂きましたペトリシェンコ大使閣下のご厚意,そして,本日の意見交換会の準備に携わってこられたベラルーシ側・日本側双方の関係者の皆様のご尽力に改めて感謝申し上げます。
我が国とベラルーシとの間では,2011年の東日本大震災及び福島原発事故以降,特に原子力災害分野での民間交流が活発化し,両国が新たに締結した協力協定の下で原発事故の事後処理分野での協力が進展してきています。また,2004年以降,我が国は人間の安全保障分野で総額280万米ドル以上の草の根無償資金をベラルーシに供与してきています。先ほどペトリシェンコ大使も述べられたように,最近は両国間の政治対話も進展してきています。
他方で,我が国とベラルーシとの間の経済関係に目を向けると,ペトリシェンコ大使からも言及があったとおり,両国の貿易額は極めて少額に留まっているばかりか,ベラルーシ進出日系企業は7社に留まっており,邦人職員を常駐させている日系企業は1社もない状況と承知しています。
日本とベラルーシの間の経済関係の現状は両国の潜在力に全く見合っておらず,更なる発展のための大きな可能性が存在しているものと確信しています。本日の意見交換会に,総勢40名近くの日本企業関係者にご参加頂いていますが,これは,昨今の国際情勢の変化,ベラルーシも加盟するユーラシア経済同盟の発足などを背景として,日本企業のベラルーシに対する関心がにわかに高まってきていることの証左と言えます。
本日の両国企業の意見交換会,それに続く名刺交換会は,両国のビジネスを代表する関係者が直接顔を合わせ,忌憚のない意見交換を行うユニークな機会を提供するものです。本日の機会を通じて,両国のビジネスマンの皆様が一人でも多くの相手国のビジネスマンと知己になり,今後のビジネス・チャンスにつなげることを期待します。
また,私自身,ベラルーシとの協力に関心を有する当地ジャパンクラブの代表者と共に7月13日から15日の日程でミンスクを訪問したいと考えており,モスクワの両国大使館の間で調整が行われています。
本日の意見交換会,そして,7月のベラルーシ訪問ミッションが両国のビジネスマンの皆様にとって実り多いものとなり,両国関係の発展に弾みを与えるものとなることを祈念し,私のご挨拶とさせて頂きたいと思います。
ご静聴有り難うございました。