スコルコヴォ「スタートアップ・ビレッジ2015」における原田大使挨拶
尊敬するベクセルベルク「スコルコヴォ基金」総裁, クローリー「スコルテック」学長, ご列席の皆様,
本日の「スタートアップ・ビレッジ2015」のオープニングに際しまして皆様にお祝い申し上げる機会をいただき光栄に存じます。
数年前初めてスコルコヴォを訪れたことを覚えていますが,そこは建てられたばかりの建物や建設中の建物がいくつかある野原でした。率直かつ正直に申し上げれば,当時の印象に基づく私の予想を超えて,スコルコヴォはその外観を大きく変えただけではなく,世界的なイノベーション・ハブの構築を目指すスコルコヴォの取組が目を見張る成果を上げてきました。また,イノベーションがグローバル社会にとって極めて重要な共通の課題となっており,緊密な国際協力が不可欠となっている中で,スコルコヴォが精力的に国際的なイノベーション・ネットワークの拡大に取り組んでいることを高く評価します。
日本とスコルコヴォの協力について簡単に触れたいと思います。本件については,まず始めに,日本の企業や大学との協力の強化に向けたベクセルベルク総裁及びスコルコヴォのすべての関係者の尽力に敬意を表します。
このような努力の結果,パナソニック,島津製作所,日露医学医療交流財団といった日本の主要な企業や団体が既にスコルコヴォとの協力協定を結んでいます。また,そのほかの日本企業もスコルコヴォとの協力を開始しようと検討を行っています。
さらに,イノベーション人材の育成という観点からは,日本の複数の大学とスコルテックとの間で協力を促進するための協議が開始されています。これらの協議が学生交流などの具体的な協力につながることを期待しています。
最後に,「スタートアップ・ビレッジ2015」の成功,及び,日本とスコルコヴォの協力の発展を祈念して,私のご挨拶とさせて頂きます。
ご静聴ありがとうございました。
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