大使の主要スピーチ

 

輸出再開後第一便の日本産牛肉を用いた展示・試食会の開催
原田大使挨拶

御来賓の皆様、


本日の日本産牛肉の試食会にいらしていただき感謝いたします。長年にわたる日露両国間の検疫協議の結果、日本産牛肉を、再びロシアのみなさんに楽しんでいただけることとなり、大いに歓迎しております。

そして,今回の協議結果をもたらした日露双方の関係者の方々に心から御礼申し上げたいと思います。


丹精込めた「ものづくり」は、四季が織りなす美しい風景、多彩な文化や歴史などとともに日本人にとっての誇りのひとつであります。

本日の主役である牛肉も、多くの関係者が長年努力を重ね、世界に類を見ない品質にたどり着いた素晴らしい日本の「ものづくり」の代表例です。

いろいろな日本の「ものづくり」が、よりよい状態を目指すために努力を惜しまない日本人や日本という国の素晴らしい部分を、言葉を超えて雄弁に伝えてくれるものと思います。


また、我が国は、ユネスコの無形文化遺産となった和食文化の世界への普及とともに、日本産農林水産物の輸出促進に積極的に取り組んでおります。

その意味でも日本産牛肉の輸出再開は、ロシアの方々に日本の食文化、農林水産物のすばらしさに改めて触れ、身近に感じていただける絶好の機会となります。


現在のところ、ロシアへの輸出が認められている施設が兵庫県内の2施設に留まっていますが、希望する他地域の施設からの輸出についてもできるだけ早期に実現して、全国から上質の牛肉が届けられるよう、大使館としても引き続き露側当局のご協力を得ながら努力して参ります。

そして、日本産牛肉のロシアへの輸出の全面的な解禁を含め、和食・日本食や日本産農林水産物がロシアで広く普及していくことは、ロシアの方々の食生活をより豊かにするものと信じています。


最後に,本日のイベントを通じて、日本産牛肉の素晴らしさを味わっていただき、皆様を通じてロシアにおける日本の食文化への理解を深めていただくことを祈念して、ご挨拶とさせていただきます。