天皇誕生日祝賀レセプション
原田大使挨拶
ご来賓の皆様,
本日は,天皇誕生日レセプションにご出席いただき,ありがとうございます。皆様とともに天皇陛下の誕生日をお祝いできることは大きな喜びであります。天皇陛下はお元気で,間もなく81歳の誕生日を迎えられます。
今年の日露関係は、ウクライナ情勢の影響により複雑な様相を呈しました。そのような中で、本年は対話が特に重要な役割を果たした年であったと思います。例えば、9月にモスクワで開催された「日本・ロシアフォーラム2014」では幅広い分野から多くの参加者によって活発な議論が展開されました。また、両国の首脳レベルの政治対話も継続され、11月の北京APEC首脳会議の際に行われた日露首脳会談では,二国間関係と共に国際問題について有益な議論が行われ、明年の適切な時期にプーチン大統領訪日を実現するための準備を具体的に開始することで一致しました。
強調したいのは、隣国である日本とロシアが良好で安定した関係にあることが、両国のみならずアジア太平洋地域の利益となるということです。そのような認識で、問題によって立場の相違があるとしても、日本は両国間の対話を継続していきます。
本日のレセプションについて一言申し上げます。和食はユネスコの無形文化遺産に登録されましたが、本日は寿司職人によるデモンストレーションをはじめ、多くの日本企業の協力も得て、和食、日本の飲み物をお楽しみ頂けるようにしています。本日の機会を通じて、日本を更に身近なものに感じていただけると幸甚です。
それでは,天皇陛下の81歳の誕生日を皆様と祝うとともに,ご来場の皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念して,乾杯したいと思います。
(了)
|