大使挨拶(「日本の秋 2014」オープニング)
10月2日19:00 於:モスクワ音楽院ラフマニノフ・ホール
ご来場の皆様,
日本文化フェスティバル「日本の秋 2014」の公式開会にあたり,皆様にご挨拶することを大変嬉しく思います。今年の「日本の秋」プログラムには45件の行事が掲載されており,伝統文化から現代文化まで,多彩で魅力的な内容になっております。
とりわけ重要なのは,これら行事の多くが,ロシアの日本文化愛好者や愛好団体のイニシャティブにより行われることであり,そのような日本文化紹介の大切なパートナーの一つがモスクワ音楽院です。同音楽院は,マルガリータ・イヴァノヴナ・カラティギナ世界音楽文化センター所長の主導のもとに,毎年,「日本の秋」の枠内で「日本の心」という音楽フェスティバルを開催されており,今日の「雄勝法印神楽(おがつほういんかぐら)」もそのレパートリーの一つです。
さて,「雄勝法印神楽」の演目等のご紹介はマルガリータ・イヴァノヴナにお任せしますが,同神楽は,東日本大震災の被災地である宮城県石巻市に伝わる伝統行事であり,日本の重要無形民俗文化財です。石巻市と言えば,震災直後にロシア非常事態省の160名規模のチームが救助活動にあたった,まさに日露協力の象徴的な地です。今回の「雄勝法印神楽」のモスクワ公演は,ロシアからの物心両面にわたる支援への感謝の表明であると共に,復興の着実な進展を証するものでもあります。
本公演をはじめ,「日本の秋」フェスティバルの成功を通じ,日露両国民の相互理解や友好親善がますます進展するようお祈りし,ご挨拶と致します。
ご清聴,ありがとうございました。 (了)
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