大使の主要スピーチ

 

 

平成26年9月9日「日本・ロシア フォーラム2014」総会における原田大使挨拶

 

  ナルィシュキン・ロシア連邦国家院議長,
森 元日本国内閣総理大臣,

 

  ご列席の皆様,

 

  まず,「日本・ロシア フォーラム2014」の開催に対して心よりお祝い申し上げます。

 

  毎日新聞及びロシア新聞が共催する第一回「日本・ロシア フォーラム」は,昨年,東京で開催され,大きな成功をおさめました。本年もモスクワで,多くの参加者を得てこのフォーラムが開催されることは,両国関係及び両国間の対話の重要性についての日本とロシアの各界の認識と関心の高さを示すものと言えましょう。

 

  ただ今,ナルィシュキン議長及び森元総理より日露関係の現状及びその重要性についてのお話がありました。私はソ連時代を含めロシアとの関係に長く従事してきましたが,両国関係を振り返ると,様々な要因により,良好な時期もあれば,緊張含みの時期もありました。他方,変わらないのは,両国は重要な隣国であり,両国が良好で安定した関係にあることが,両国,両国民そして国際社会の利益となることです。そして,両国関係がいかなる状況にある時も,両国間の対話,知的交流は,相互理解を深める上で重要かつ必要であり,その意味でも,「日本・ロシア フォーラム」開催を歓迎いたします。

 

  今回のフォーラムのテーマは,さらに多彩となり,極東,資源開発,食と農業,医療,スポーツ,文化など,8つのテーマで議論がなされると承知しています。日本及びロシアの各界で活躍される方々によって活発な議論が展開され,両国関係の相互理解が深まり,これら幅広い分野における日露関係の発展につながることを期待しています。

 

  最後になりますが,フォーラムの開催に向け力を注がれてきた毎日新聞及びロシア新聞,さらに,両社を支援されてきた関係者の皆様に対し,心からの敬意を表し,私の挨拶とさせていただきます。

 

  ご静聴ありがとうございました。