大使の主要スピーチ

 

 

ジャパン・クラブ定例会における極東発展省によるプレゼンテーション

原田大使挨拶文

2014年2月20日14:30~16:00

於:メトロポール

 

 

  尊敬するガルシカ極東発展大臣,極東発展省の関係者,及びジャパン・クラブのメンバーの皆様,

  本日は,ガルシカ極東発展大臣のイニシアティブにより日本企業関係者の皆様に対して,直接に日露協力を含む極東開発政策について説明していただける貴重な機会を提供していただいたことに感謝申し上げます。昨年12月に茂木経済産業大臣との会談で,ガルシカ大臣から日本企業とも直接かつ定期的に対話を行いたいとの強い意欲が示されたことをよく記憶していますが,まさに本日のプレゼンテーションはその意欲の一環であると受け止めています。

  安倍総理は日露関係を「最も可能性を秘めた」二国間関係であると述べています。極東地域もその可能性を秘めた日露協力の舞台であると言えます。

  2月8日,ソチにおいて昨年4月の安倍総理訪露以来5回目となる日露首脳会談が行われ,極東での幅広い分野における協力についても話し合われました。

  また,今後,極東を含む経済分野での日露協力について話し合われる重要な行事が続きます。3月19日には東京において日露投資フォーラムの開催が予定されており,ロシアから複数の閣僚及び多くのビジネスマンの出席が予定されていると聞いています。更に4月には,モスクワにおいて岸田外務大臣とシュヴァロフ第一副首相の間で貿易経済日露政府間委員会が開催される予定であり,日本からの経済ミッションの参加も得て,経済分野における日露協力について集中的かつ包括的な議論が行われる予定です。更に今秋にはプーチン大統領の訪日も予定されています。

  極東地域においては,エネルギー資源分野の協力をはじめとして,農業,医療,都市環境,運輸インフラ等の分野で日露協力の拡大が期待されており,日本政府は官民一体となって,ロシアとの経済協力に取り組む体制を取っています。

  日露双方の関心が高まっている極東地域における日露協力は,今後ますます重要なテーマとなることを確信します。その意味でも本日のプレゼンテーションは,時宜を得たものであり大変有意義なものであります。

  最後に,ガルシカ極東発展大臣及び極東発展省の皆様に改めて感謝申し上げて,私の挨拶とさせていただきます。

  ご清聴ありがとうございました。

(了)