大使の主要スピーチ

 

「日本の食と技」イベント大使挨拶

 

 

   尊敬するご列席の皆様,本日は,貝印株式会社を中心とするCool JAPAN「日本の食と技」実行委員会と当館との共催イベント「日本の食と技」にお集まりいただき,誠にありがとうございます。本日の企画をプロデュースされた有名な俳優であり、多方面で活躍されている辰巳琢郎氏及び準備をしていただいた関係者の方々に感謝申し上げます。

 

   近年,日本は文化交流において和食文化の普及に力を入れています。和食は豊富な食材を栄養バランス良く用いた健康的な食事です。また,自然の美しさや四季の移ろいを表現したり,様々な年中行事に関わって育まれてきました。先日,「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコの無形文化遺産に登録されるという喜ばしいニュースがありましたが,日本の食文化の普遍的価値が認められたことを嬉しく思います。

 

   「和食」にも色々な料理がありますが,一流の料理人は優れた包丁を用いて,食材の細胞を潰すことなく素材の持ち味を存分に引き出すように切ります。また,食材に応じて用いる包丁には様々なものがあります。つまり,優れた包丁は料理人にとって不可欠なものであり,優れた包丁を生み出す「ものづくり」も日本の文化です。貝印はその優れた包丁を生産することで有名な会社です。

 

   本日は,日本の有名な和食店である「たか田八祥」と「銀座寿司幸」の一流の料理人が,貝印の包丁を用いてその技術を披露いたします。是非,ご来場の皆様には,舌だけではなく,目でも楽しんで頂ければ幸いです。

 

   最後に,和食を通じて日本文化への理解が一層進むことを祈念して,私の挨拶とさせて頂きます。ご静聴ありがとうございました。

 

(了)