大使の主要スピーチ

 

第4回日露学長会議記念レセプション大使挨拶
(平成25年10月9日(水)19時30分~於:大使館多目的ホール)

 

 

 尊敬するご列席の皆様

 

   本日は,第4回日露学長会議のためのレセプションにお集まりいただき,誠にありがとうございます。

 

   最初に,日露の多くの大学の学長,代表者の皆様が参加される今回会議開催を政府としても多いに歓迎すると共に,開催のために尽力された関係者の方々に敬意を表したいと思います。

 

   本年4月の安部総理の公式訪露の際に,安倍総理及びプーチン大統領は,日露関係をあらゆる分野で発展させていくとの強い意思を確認しました。そして,両首脳により採択された共同声明の中で,「両首脳は,日露間の大学間交流の進展を歓迎し,教育・学術分野における交流が一層活発化することへの期待を表明した」旨記されています。今回の日露学長会議は,この共同声明の重要なフォローアップとしても位置付けられるものです。私は今週初めにバリ島でのAPEC首脳会議の機会に行われた日露首脳会談に同席し,本日先ほどモスクワに帰って参りました。同会談で両首脳は今回の日露学長会議の開催を歓迎いたしましたのも,そのような認識に基づくものだと考えます。また,同会談では日露間の留学生の数の飛躍的拡大を目指すことで一致しました。

 

   日露の叡智を合わせて時代の要請に応えていくことが必要不可欠です。日露両国の「知」の創造・発展を担っておられる学府の長の皆様が一堂に会し知的交流を深められることは,今後の日露学術協力の進展に大きな弾みを与えるものです。

 

    日本政府としても,日露青年交流事業の一環として,サドーヴニチ学長のイニシアチブで2006年に始まった「日露学生フォーラム」を支援しているほか,様々な分野の若手研究者にフェローシップを供与しており,引き続き大学間交流をバックアップしていきます。

 

   最後に,日露学長会議の成功と今後の大学間の協力の進展を祈念いたしまして,私の挨拶を結ばせていただきます。ご静聴ありがとうございました。                                             

 

(了)