2013年自衛隊記念日レセプション
原田親仁大使歓迎挨拶
尊敬する紳士淑女の皆様! 今夜は,ようこそお出で下さいました!
本日,日本国自衛隊の創設59周年を皆様と共にお祝いできることを,大変嬉しく思います。
まず,我が国の自衛隊の活動について紹介致します。1992年以来,自衛隊は主に国連の枠組みによる国際平和維持活動を通じ,国際社会の平和と安定への協力に取り組んで参りました。これまでに,カンボジア,モザンビーク,ルワンダ,ゴラン高原,ハイチ,東ティモール,イラク等に要員の派遣実績があり,現在では南スーダンに要員を派遣中です。また,アデン湾での海賊対処活動にも取り組んでいます。これに並行し,アジア太平洋地域の重要なパートナーと二国間の防衛協力を促進し,地域の安定にも貢献して参りました。こうした自衛隊の活動は,多くの国の皆様から支持され,高い評価を受けて参りました。
特に,我が国とロシアとの防衛協力分野での交流に関して言えば,これまでも自衛隊とロシア連邦軍との間の交流,共同演習が行われてきましたが,最近の目立った動きとして,本年4月末に,安倍内閣総理大臣とプーチン大統領の間で,外務・安全保障当局間協議である,いわゆる「2+2」の立ち上げが合意されました。また,両国間の相互信頼強化の重要な要素である防衛当局間・部隊間交流の拡大及びテロ・海賊との闘いを含む協力の新たな分野の模索の必要性につき一致しました。これらの合意が実施されることにより,日本とロシアを取り巻く安全保障環境の安定化に建設的な役割を果たすものと信じています。
それでは,自衛隊創設59周年と,すべての皆様のご健勝とご多幸のために乾杯したいと思います。乾杯!
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