平成24年度 天皇誕生日祝賀レセプション
ご来賓の皆様,
本日,天皇陛下の79歳の誕生日を皆様と共にお祝いできることを大変うれしく思います。今年初め,天皇陛下は、ご体調面で心配される時期もありましたが,その後は,3月の東日本大震災1周年追悼式に出席されたり,国内外へのご訪問も精力的に続けられており,お元気な様子で誕生日を迎えられることを誠に喜ばしく思います。
今年の日露関係の動きを簡単にご紹介させていただきます。今年は、平和条約問題を含む政治、安全保障、経済、文化交流及び国際舞台での協力等幅広い分野で両国関係の進展が積極的に図られました。首脳レベルの政治対話についてはロスカボスでのG20サミットの際及びウラジオストックでのAPEC首脳会合の際に会談が行われました。ウラジオストクにおける日露首脳会談では,両首脳は,アジア太平洋地域の戦略環境が大きく変化する中で,あらゆる分野で日露協力を進めていくことが重要であることを改めて確認しました。
更に、両国外務大臣による相互訪問の他,パトルシェフ安全保障書記及びシュバロフ第一副首相の訪日もありました。政府間のみならず、マトビエンコ連邦院議長及びナルイシキン国家院議長の訪日による議会間交流、そして両国の議員の交流も盛んに行われました。更に,キリル・ロシア正教会総主教の訪日も特筆したいと思います。同総主教の訪日は、両国国民間の相互理解と友情を深める上で大きく貢献しました。
周知の通り、日本において来週16日日曜日に衆議院の総選挙が行われます。その選挙結果いかんにかかわらず、日本の対露政策は基本的に変わらないものと思います。私としては,ロシア政府と協力して、現在の良好で肯定的な機運を一層高め、相互信頼に基づき両国の関係を発展させると共に、アジア太平洋地域におけるパートナーシップの強化のために尽力したいと思います。
それでは,天皇陛下の79歳の誕生日を皆様と祝うとともに,ご来場の皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念して,乾杯したいと思います。
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