「東日本大震災追悼・復興・支援感謝レセプション~悲劇を乗り越え,復興の希望に向けて~」における原田大使挨拶
御来席の皆様
本日は昨年3月11日の東日本大震災追悼・復興・支援感謝レセプションにご出席いただきありがとうございます。本日の式典は「悲劇を乗り越え,復興の希望に向けて」と題しております。
本日の式典を開催するにあたり,謹んで犠牲者の方への追悼の言葉を申し上げますとともに、ロシア国民からの日本国民への連帯のお気持ち及び多大な支援に改めて感謝申し上げます。
ロシアは,震災発生後直ちに被災地に大規模な非常事態省の緊急援助隊を派遣いただきました。また被災地には人道支援物資も送付いただきました。ロシアの各地の多くの方からも支援を頂きました。またメドヴェージェフ大統領夫人のイニシアティブにより,被災地の子供達がロシアに招待されて楽しい時間を過ごすことができました。
大震災を機に,日本では「絆」という言葉の重要性が改めて認識されました。この言葉は人と人との繋がりという意味ですが,これがキーワードとなり,お互いに助け合う精神の尊さが重視され,実践されています。
本年1月,私は被災地を訪問する機会がありました。被災地の方々を始めとして,皆が「絆」によって団結して困難を乗り越えて,復興に全力を傾けている様子に深い感銘を受けました。また,復興が着実に進展していることを心強く思いました。日本国民は被災地の苦難の日々に寄り添いながら、共に手を携えて、「復興を通じた日本の再生」という歴史的使命を果たしてまいります。また、被災地の皆様は,ロシアを含め国際社会が心から同情し,共に悲しみ,そして支援してくれていることに深く感謝していました。
このような国際社会からの温かい支援に「恩返し」するためにも,日本は国際社会への積極的な貢献及び日露関係の発展に努めていかなければなりません。
最後に改めて皆様に感謝申し上げるとともに,本日のレセプションを通じて,復興に進む日本の姿を知っていただければ幸いです。
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