ロシア・ベスト寿司職人コンテスト表彰式原田大使挨拶
表彰式に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
日本の食文化は、その食材、調理法にとどまらず、器や調度、建築、華道や茶道に代表される精神性、美意識など、日本の総合的な文化そのものを反映しており、我が国の誇るべき、優れた知的財産です。
今日、日本食は、そのヘルシーさと美味しさによって世界的なブームとなっています。皆様ご存知の通り、モスクワでも例外ではありません。その代表が、寿司です。 ここモスクワでロシア・ベスト寿司職人コンテストが開催されることは、まさに寿司が世界的な料理となったことの現れです。このコンテストを企画したPIR社、厳正な審査を行った審査員の皆様、そして、日頃から切磋琢磨して料理の腕を磨いているコンテスト参加者の皆様に深い敬意を表します。 コンテストが行われたPIR2011では、日本料理フォーラムが設置され、日本の食文化について啓蒙普及が図られるとのことであり、意義深いことと認識しています。
先の大震災で日本は大きな被害を受けました。その際にロシア国民の皆様から受けた支援に深く感謝申し上げます。同時に被災から半年を経た今、我が国は復興に向けて大きく前進し続けています。 被災地が復興を遂げるためには、特産食品の輸出促進も大きな鍵となります。本日は、先の大震災で大きな被害を受けた東北のお酒、そして、日本食レストラン海外普及推進機構の協力により、日本が世界に誇る食材の展示も行っていますので、是非、その味をお楽しみ下さい。
むすびに、PIR2011を通しつつロシアにおける日本食・日本産農林水産物に関する理解を一層深めることを祈念し、私の挨拶とさせて頂きます。
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