大使の主要スピーチ

 

ご来場の皆様、

 

本日は、澤井筝曲院の皆様による「日本の秋 2011」オープニングコンサートにようこそいらっしゃいました。

 

ここロシアには、文化を通じて日本を愛し、理解しようとする方が多く、アニメ、武道、日本料理など様々な日本文化の人気は大変高いものがあります。

 

日本大使館とジャパン・ビジネス・クラブ、日本センターでは、日露間の文化交流を通じた相互理解をより発展させるべく、毎年、日本文化フェスティバル「日本の秋」を実施してきました。

 

今年も、邦楽コンサートシリーズ「日本の心」や日本映画祭、ジャズコンサートなど数多くの文化イベントを実施します。皆様には是非、数多くの行事を楽しんでいただき、今日の日本、等身大の日本に触れて日本への理解を深めていただきたいと思います。

 

また、今年の「日本の秋2011」では、3月の地震、津波被災地の岩手県宮古市から「黒森神楽」を招き、10月3日特別公演を実施いたします。
私どもは、この公演を通じて、災害に当たって支援していただいたロシアの皆様に心からの感謝の気持ちを伝えるとともに、災害に負けず、地域の生活と信仰そして伝統芸能の継承を通じて、人々の絆を深め、復興に立ち上がろうとする東北の人々の決意をご覧いただきたいと考えています。

 

ここで、本日のコンサートで演奏される岩堀敬子さんをご紹介させていただきます。彼女は1990年代の初めから長年にわたってここモスクワで邦楽を指導され、日露音楽交流に多大なる貢献をされました。本年7月、その功績が認められ、めでたく日本外務大臣表彰を受章されましたことをご紹介いたします。

 

岩堀様には心からお祝い申し上げますともにともに、長年の御労苦、ご尽力に対し、敬意と感謝を表させていただきます。ここで、花束を贈呈させていただきたく存じます。

 

最後になりましたが、本日のコンサートを日本大使館とともに主催していただいたモスクワ音楽院日露音楽交流センター 代表のマルガリータ・カラテギナさんに感謝を申し上げ、御挨拶といたします。

 

ありがとうございました。                         (了)