大使の主要スピーチ

 

ご列席の皆様

 

本日は、2011年日本国外務大臣表彰 授章式にお集まりいただき、誠にありがとうございます。はじめに、受章者の皆様に対し、本日お集まりのお客様とともに、外務大臣表彰受章を心からお祝い申し上げます。本年、ロシアから3個人5団体という今までにない多くの方が外務大臣表彰を受章されました。本日は、モスクワ及びエカテリンブルグから2個人3団体の皆様にお越しいただきました。
国と国の関係は、両国国民の人的交流、文化交流による深い相互理解があってはじめてしっかりした土台の上に発展することができると考えております。本日お越しいただいた皆様は日本文化の紹介、日本情報の発信にご尽力され、日露間の文化交流の発展と相互理解の促進に大きな貢献をされました。

 

では、本日来られた2個人3団体に関して簡単にご紹介させていただきます。
はじめに、ペルフィリエフ・ワシーリーさん。ペルフィリエフさんは1991年に雑誌「今日の日本」を創刊するとともに、近年では日本に関する百科事典や日露交流の歴史書を出版するなど、日本理解のための情報発信に大きな役割を果たされました。

 

次に、ゴロミドヴァ・マリーナさん。ゴロミドヴァさんは1992年に露日協会エカテリンブルグ支部を、97年には情報文化センター「日本」を設立し、今日にいたるまで数々の文化事業を開催してエカテリンブルグ市のみならずウラル地方における日本文化紹介に大きな貢献をされました。

 

次に、団体ですが、先ず池坊CIS支部。1990年以来、日本の池坊本部また私ども大使館に協力いただき、ロシアにおける生け花普及にご尽力いただきました。今では、ニージニーノブゴロドなどの地方都市などにも支部を設立して活発に活動しておられます。本日は、代表のダヴィジェンコ・ガリーナさんにお越しいただいています。

 

次に、草月モスクワ支部。1994年に正式に草月モスクワ支部が開設されて以来、やはり大使館とも協力して、モスクワのみならず、サラトフ、ペルミ、などロシアの地方都市でも生け花普及にご尽力されました。本日は代表のキリチェスカヤ・エレーナさんにお越しいただいています。

 

最後に、モスクワ裏千家同好会「茶の湯」。モスクワ大学茶室での茶会や日本庭園での野点など多くの行事を通じて、日本の伝統文化、茶道の普及に大きな貢献をされました。本日は代表のマズーリック・ヴィクトルさんにお越しいただいています。

 

現在のロシアでの日本ブームは、皆様の日本への愛情と地道な活動の賜物であると私は思います。ここに日本国を代表して、心から感謝の意を表します。最後に、皆様に改めて祝意を述べるとともに、今後ともお元気にご活躍いただき、日露文化交流を通じた相互理解に引き続きご尽力いただきますことをお願いして御挨拶とします。

 

ありがとうございました。

 

(了)