大使の主要スピーチ

 

2011年自衛隊記念日レセプション 大使スピーチ

 

 

   尊敬する紳士淑女の皆様!

 

   まず最初に,自衛隊記念日レセプションにようこそお出でくださいました。今年,私達は,自衛隊創設57周年を祝賀致します。私は,日露間の防衛面での,最近の積極的な協力についてお伝えできることを嬉しく思います。昨年6月,ロシア空軍総司令官ゼーリン大将が,日本を訪問しました。その訪問に引き続き,9月には,露軍参謀総長マカロフ上級大将が日本を訪問しました。私達はロシア側と,近い将来に,北澤防衛大臣のロシア訪問を実現することを,再度合意致しました。

 

   日本の東北地方における最近の予期せぬ災害に関し,自衛隊員総数のほぼ半分に当たる最大10万7千人の自衛隊員が,捜索救難及びその他の活動に参加しました。私は,ロシア国民と政府が,私達に深い哀悼の意と,物資と義援金を含む温かい支援を与えてくれたことを強調したいと思います。さらに,ロシアの非常事態省は,救助隊を迅速に派遣しました。日本国民は,ロシアの善意を忘れません。この機会に,再度,これらの支援に対する私達の感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

 

   本日のレセプションのために,私達は,災害に見舞われた日本の東北地方の伝統的料理である秋刀魚寿司を用意しました。日本では,とても厳格な放射能物質の基準があります。また,放射能レベルの基準を超えた食物は,国内市場だけでなく海外市場へも供給することが完全に禁じられています。そのため,私は,お客様方が,ここでおいしく安全な日本料理を楽しめることを保証致します。

 

   日本では,現在,復興と再構築のプロセスが進行中です。私達は,ロシアを含む国際社会による支援の下,必ず現在の深刻な課題を克服しようと決意しています。日本は,全ての分野で日露関係を発展させるよう尽力致します。ご静聴,どうもありがとうございました。どうぞ召し上がってください。