黒森神楽公演について


 

 

平成23年10月3日
在ロシア日本国大使館広報文化部

 

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   10月3日にモスクワのスタニスラフスキー記念演劇劇場で黒森神楽の公演が行われました。この神楽は岩手県宮古市の黒森神社を本拠地とし、陸中沿岸地方の広い範囲を数ヶ月かけて神楽が廻る「巡行」を現在でも行っている他に類のない貴重な神楽で、平成18年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。神楽の巡行先には、東日本大震災で甚大な被害を受けた地域もあり、公演団の中にも被災された方がおられます。今回の公演により被災地の優れた文化を紹介することで、ロシアの震災支援に感謝を表すとともに、復興に取り組んでいる方々の力強い姿を披露しました。
   原田親仁駐露日本大使の挨拶により始まった公演には、震災直後に日本に救助チームを派遣したロシア非常事態省関係者をはじめ、チャリティー関係者等が招かれ、ほぼ満席となった観客とともに黒森神楽を堪能、延々と鳴り止まない拍手に公演団がアンコールで応えるなど、客席と演者が一体となってフィナーレを迎えました。また、公演終了後に行われたレセプションでは東北のお酒が特別に振る舞われ、会場をわかせました。
   黒森神楽は、前日の10月2日にゼレノグラードの文化会館でも上演され、盛大な拍手のもと、成功裏に終了しました。

 

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