アルメニア天皇誕生日レセプションにおける大使挨拶
ご来席の皆様,
本日は,天皇誕生日レセプションにご出席いただき,誠にありがとうございます。皆様とともに天皇陛下の誕生日をお祝いできることは大きな喜びであります。
昨年は,外交関係の樹立20周年という記念すべき年に,サルグシャン大統領が訪日されて,我が国とアルメニアの友好とパートナーシップを更に進化させるためのはずみとなりました。
そして,昨年このレセプションで皆様とお会いした後の1年の間にも,日・アルメニア間には,様々な出来事がありました。昨年12月,ガルスチャン・エネルギー天然資源省副大臣が訪日されました。本年4月には,サルグシャン大統領の就任式が行われ,我が国からも代表団が出席しました。さらに,我が国は,この1年の間に,アルメニアの社会経済発展のための無償資金協力3件を新たにコミットしました。また,今月初めには,エレヴァン市などで,恒例の日本映画祭も開催されました。私は,本年,そして来年以降も,我が国とアルメニアとの間では,要人の訪問も含め,政治,経済,文化,学術,観光など様々な分野において,交流が活発に行われるであろうことを確信しています。
現在,いくつかのアルメニアの大学では,日本語の教育が行われています。本年も,モスクワで開催された国際学生日本語弁論大会に,アルメニア人の学生も参加しました。また,最近では,日本文化に関心を持ち,独学で日本語を学んでいるアルメニアの若者も増えていると聞き,大変嬉しく思っています。同時に,少数ながらも,古代から続くアルメニア語を学ぶ日本人学生もおります。
このように,地理的には遠く離れた日本とアルメニアの人々が,互いに相手国に対する関心・好意を抱いていること,そしてそのような人々,特に若い人たちが増えていることは,今後の両国関係の一層の発展にとって重要であり,大いに歓迎しています。日本政府としては,アルメニア政府と協力して,昨年,両首脳間で署名された,「日本国とアルメニア共和国との友好とパートナーシップの更なる深化に関する共同声明」に基づいて,二国間関係を更に発展させる所存です。
最後に,両国関係の一層発展,そして,ご来席の皆様と,皆様のご家族の,ご健康とご健勝をお祈り申し上げます。
ご静聴ありがとうございました。
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