平成２４年４月１１日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　在ロシア日本国大使館領事部

安全上のお知らせ
（スキンヘッド・グループによる外国人排斥活動に伴う留意事項について）

   当地では，例年４月２０日のアドルフ・ヒトラーの誕生日前後の時期には，外国人排斥を叫ぶ極端な民族主義思想を持った，いわゆるスキンヘッド・グループによる街頭活動が活発化し，これら勢力による外国人に対する襲撃事件や暴行事件が増加する傾向にあります。

    ソバ・センター（民族主義による犯罪を監視している人権保護団体）によれば，この３年間における民族主義による襲撃・暴行被害者数は減少傾向にありますが，今年年初から３月までの３ヵ月間ではロシアの８地域（モスクワ，サンクトペテルブルク，ウラジーミル，カリーニングラード，サマーラ，ボルゴグラード，ボロネジ，ロストフ）において２８名が襲撃・暴行被害に遭い，うち２名が死亡しています。

   つきましては，特に４月２０日前後の時期には下記の諸点を参考に，慎重に行動されることをお勧めします。

1. ４月２０日前後の時期は夜間・早朝の外出及び不要・不急の外出はできる限り避けるよう心掛ける。

 

2. 外出する際には，特に次の点に留意する。
   （１）目立つ服装は避け，外出先での派手な行動は慎む。
   （２）外出に際しては携帯電話を携行するなど，連絡手段を確保するとともに，家族や知人に外出先を事前に知らせておく。
   （３）スキンヘッド・グループとおぼしき集団や若者集団には近づかない。
   （４）人通りの少ない場所，裏道，たまり場となるおそれのある広場，公園，繁華街への立ち寄りはできる限り避ける。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　以上