安全情報

                    
 

在留邦人及び邦人旅行者の皆様へ

平成22年4月9日
在ロシア日本国大使館
                                  領事部

 

安全上のお知らせ
(スキンヘッド・グループによる外国人排斥活動に伴う留意事項について)

 

   当地においては、例年4月20日のアドルフ・ヒトラーの誕生日の前後の時期に、外国人排斥を叫ぶ極端な民族主義思想を持った、いわゆるスキンヘッド・グループによる街頭活動が活発化し、これらグループによる外国人に対する襲撃事件や集団暴行事件が多発する傾向にあります。また、当館からお知らせ(3月9日付)しているとおり、本年3月には多くの邦人が居住しているモスクワ市南西部で韓国人留学生が襲われ重症を負うという事件が発生しています。
こうした中で、これから5月9日のロシア戦勝記念日前後までの間は、民族主義的なスローガンを掲げる諸団体の活動も活発化するため、特に注意が必要です。
 暴行を始めとする様々な被害に遭わないようにするためには、平素から十分な警戒が必要ですが、特に4月20日前後の時期から当面の間は「自分の身の安全は自分で守る」との心構えの下、下記の諸点を参考に慎重に行動されることを改めてお勧めします。

 

  1. 4月20日前後の時期又は報道等を通じ一般的にリスクが高いとされている日・時間帯には、不要・不急の外出はできる限り避けるように心掛ける。
  2.  

  3. 外出する場合には、特に次の点に留意する。
  4. (1)夜間、早朝等の外出はできる限り避けるとともに、外出の際は複数人で行動す

    る。

    (2)目立つ服装は避け、外出先での派手な行動は慎む。

    注)特に、民族の特性を象徴(黒人文化、ラップ系ファッション等を含む)するような服装、特定のサッカーチームのレプリカユニホーム等の着用については、状況によってはスキンヘッド・グループ、フーリガンの注意を惹く場合があります。
    (3)外出に際しては携帯電話を携行するなど、連絡手段を確保するとともに、家族や知人に外出先等を事前に知らせておく。
    (4)いわゆるスキンヘッド・グループはもちろん、サッカーチームのサポーターやロックコンサート帰りの集団等の若者集団には近づかない。特に、民族主義団体の集会現場やその周辺には絶対近づかない。
    (5)一般的に危険性が高いとされている次の場所への立ち寄りの際には、時期や時間帯を十分に考慮する。
    (イ)人通りの少ない場所、裏道、たまり場となるおそれのある広場、公園等
    (ロ)旧アルバート通り、レーニン図書館、マネージ広場周辺など、スキンヘッド・グループ出没の可能性が高いとされている場所。
    (ハ)プーシキン広場など、過去、スキンヘッド・グループの集会が開催され、今後も自然発生的にこれら集団が参集する可能性が高い場所。
    (ニ)駅(地下鉄を含む)構内及び同周辺、電車、路面電車、スタジアム、ロックやラップのコンサート会場周辺、多くの外国人留学生が居住する大学生寮。
    (ホ)若者や多国籍(特にアジア、アフリカ系)の人が集まる飲食店、カフェバー、ディスコ、アジア系・コーカサス系の市場等。              

 

以上