【新型コロナウイルス】モスクワ市における各種措置等(6月9日からの各種制限の段階的撤廃)

令和2年6月9日
  • モスクワ市は,6月9日以降自己隔離及び電子通行証による制限を撤廃すると発表し,その他の制限についても段階的に撤廃すると表明しました。
  • ただし,各人がソーシャル・ディスタンスを保つこと,公共施設,公共交通機関等ではマスク・手袋着用が必須とされていることにご留意ください。
【本文】

6月8日,ソビャーニン・モスクワ市長は,同市におけるコロナ禍の状況が改善したことを踏まえ,段階的な制限撤廃措置を発表したところ,概要以下のとおりです。
ただし,どこでもソーシャル・ディスタンス(1.5~2m)を保つことと,公共施設,公共交通機関等ではマスク・手袋着用が必須とされていることにご留意ください。また,企業は職場の衛生上の義務を果たす必要があります。


  1. 6月9日以降
    ・自己隔離,電子通行証制度の撤廃,時間別の散歩の制限の撤廃。
    ・65歳以上や慢性疾患がある人も含め,全市民は制限なく外出可。
    ・社会カードが使えるようになるほか,特典所有者は無料で公共交通機関利用可。
    ・未使用の公共交通機関の乗車券の有効期限の復活(6月12日以降)。
    ・床屋,美容院,写真館,動物病院,職業あっせん所の営業再開。
    ・カーシェアリング,乗客運送業務,タクシーの制限撤廃。
    ・社会団体,映画スタジオ,録音スタジオ,研究機関の活動再開。
    ・劇場,コンサート組織,サーカス関係者による無観客での対面リハーサルの実施可。
    ・市営墓地への訪問可。

  2. 6月16日以降 (※各関連企業は衛生・疫学的安全対策をとる義務あり)
    ・歯科再開(予約での治療可)。
    ・図書館(要事前予約),不動産事務所,レンタル・サービス,広告業務,コンサルティング業務等の業務の再開。
    ・美術館,展示場,動物園へのEチケットによる訪問可(一度に訪問可能な人数の制限あり)。
    ・スポーツ観戦可(ただし,スタンドの観客は10%未満)。
    ・レストランやカフェのうち,夏用テラスでの営業再開。

  3. 6月23日以降 (※各関連企業は衛生・疫学的安全対策をとる義務あり)
    ・フィットネス・クラブ,プール,体育・健康施設,スパ,マッサージ・サロン,日焼けサロン,バーニャ,サウナの再開。
    ・レストラン,カフェ,食堂,ビュッフェ,バーの再開(文化公園や保養施設を含む)。
    ・モスクワ川の水上定期船の再開,モスクワ川を横断するトラム再開。
    ・民間を含む幼稚園業務の制限撤廃。
    ・社会保護施設の通常業務再開。
    ・自由な図書館への訪問再開。
    ・子供用の遊び場,運動場,サッカー場,外の運動施設,ベンチのほか,戸外や公園にあるその他の公共施設の利用制限の撤廃。

  4. ロシア政府の発表によれば ,本8日現在のモスクワ市内における感染者数(累計感染者数から治癒者数及び死亡者数を引いた人数)は89,701人です。各種制限措置は緩和されますが,感染者数は依然として高い水準で推移していますので,感染防止対策につき,引き続きご留意願います。
  5. ロシア政府コロナ対策HP 

    (了)