麻薬対策に関する日露協力（アフガニスタン及び中央アジア麻薬対策官に対する研修）

2月5日から2月20日まで，麻薬対策に関する日露協力事業として，アフガニスタン及び中央アジア諸国（カザフスタン，キルギス，タジキスタン，トルクメニスタン及びウズベキスタン）の麻薬対策官16名を対象とした研修がロシア（モスクワ州ドモジェドヴォ）において行われました。
この研修は，日本政府から国連薬物・犯罪事務所（UNODC）への資金拠出を通じ，平成24年9月以来，ロシア内務省職員技能向上施設においてアフガニスタンの麻薬対策官に対し講義及び訓練を行うプロジェクトの一環として実施されているものであり，ロシア人講師に加え，日本の経験や知見を直接伝えるため，厚生労働省の麻薬取締官2名も講師として派遣されました。

本協力については，グローバルな「非伝統的脅威」に対する両国の取組の成功例として2019年1月の日露首脳会談など，日露間のハイレベルのやり取りにおいて累次取り上げられており，非伝統的脅威への対処分野における協力の裾野を更に広げる点で一致しています。12回目となる今回の研修においては，アフガニスタン由来の麻薬拡散を防ぐためには隣接地域との連携も重要との認識の下，前回に引き続き中央アジア諸国の麻薬対策官も本件研修に参加しました。
日露両国の協力である今回の研修によってアフガニスタン及び中央アジア諸国の麻薬対策の能力が向上し，地域の安定に寄与することが期待されます。