日露大学協会第2回総会記念レセプションにおける上月大使挨拶

令和元年9月23日

ご列席の皆様,


本日は,当館のレセプションにご参加いただき,ありがとうございます。


日露大学協会第2回総会が,明日よりモスクワ国立大学で開催されることを心よりお慶び申し上げます。大学間交流の拡大,留学生の増加は,日露間の交流を担う次世代を育てることにつながります。 若い時に一年間でも,半年でも,学生として過ごすことはロシアを理解する上での重要な経験となります。私も若い頃にモスクワ大学の人文学科に1年間留学しましたが,これは振り返ると得がたい経験であったと感じています。


明日開催される日露大学協会第2回総会は,両国を代表する大学の代表が一堂に会し,意見交換を行う貴重な機会です。是非,両国の大学間交流の進展に向けて,具体的な方策について,忌憚のない議論をしていただきたいと思います。そして,明日の会合が,将来の日露関係を担う人材の育成,さらには両国民の間の相互理解の深化につながることを期待しています。


昨年,札幌で行われた第1回日露大学協会総会は,日露交流年の主要行事の一つでした。その日露交流年は,今年6月,閉会を迎えましたが,両首脳は,日露交流年で生まれた交流のモメンタムを両国の地方にまで広げていくため,2020年から日露地域交流年を開催することで一致しました。日露地域交流年においても,教育,科学が主要な協力分野となっております。日露の各地方を代表する大学にも本日お越しいただいています。是非,各大学の取り組みを,日露地域交流年の行事として登録いただき,積極的に協力いただきますようお願いいたします。


最後に,今次会議の成功と今後の大学間交流の更なる発展を祈念し,私の挨拶とさせていただきます。皆様におかれては,くつろいだ雰囲気の中で意見交換する場としてこのレセプションを活用していただければ幸いです。 ご清聴ありがとうございました。