2018年自衛隊記念日レセプションにおける上月豊久大使歓迎挨拶
御列席の皆様,
本日,日本国自衛隊の創設64周年を皆様と共にお祝いできることを,大変嬉しく思います。
日露関係は,安倍総理とプーチン大統領との緊密な対話を基礎とし,政治,経済,文化等の幅広い分野で発展を遂げています。本年は,ロシアにおける「日本年」,日本における「ロシア年」であり,今年5月には安倍総理が訪露し,その開会式が盛大に行われました。9月の東方経済フォーラムの際にも安倍総理のウラジオストク訪問が予定されています。
安全保障面においても,安倍総理は,世界が直面する安全保障上の課題の解決のためには,ロシアの建設的な役割が重要であるとの考えの下,国際社会で両国がいかに協力を進めていくべきか,プーチン大統領と議論を深めています。本年後半には第3回日露外務・防衛閣僚協議(2+2)を行うべく,調整が進められています。
日露間の防衛交流も着実に進展しています。昨年10月には海上自衛隊練習艦隊がウラジオストク港に寄港しました。昨年11月には,第17回の日露・捜索救難訓練(SAREX)が実施されました。また,同じく11月にはサリュコフ地上軍総司令官,12月にはゲラシモフ参謀総長が訪日しました。日露両国は隣国であり,アジア太平洋地域における重要なプレーヤーであります。両国間の安全保障分野における協力は,日露両国に留まらずアジア太平洋地域並びに世界全体の平和と安定に資するものと考えています。
昨今の情勢を見ると,テロの脅威の拡散など,世界の安全保障環境は不透明さが増しつつあります。我が国は,各国との協力関係を一層拡大・深化させつつ,アジア・太平洋地域を始めとする世界の平和と安定及び繁栄の確保に積極的に貢献します。
さて,ここで新たに国防武官となった杉浦1佐夫妻及び着任後間もない,高瀨1佐夫妻を紹介します。
新たに国防武官として任命された,防衛駐在官杉浦1佐です。ここにお集まりのロシア国防省関係者の方々,各国武官の皆様からの御支援,御協力を得つつ,無事任務を果たすことができるよう,鋭意努力する所存です。 また,我々の新たな仲間として,防衛駐在官高瀨1佐が加わりました。今後とも,皆さまとの緊密な連携,そして皆さまからの御協力をお願い申し上げます。
それでは,自衛隊創設64周年と,すべての皆様のご健勝とご多幸のために乾杯したいと思います。乾杯!