プレスリリース (大統領選挙における選挙監視)

平成30年3月20日

当館は,3月18日(日)に行われた大統領選挙に際し,日本から選挙監視活動に参加した2名(大串敦慶應大学法学部准教授及び酒井友加・総務省自治行政局選挙部選挙課係長)及び同じく選挙監視活動に参加した当館館員より,以下の内容を骨子とする報告を受けましたので,お知らせします。


  1. 我々選挙監視員は,3月15日から3月19日までの間,モスクワ市内において国際選挙監視員として大統領選挙の監視活動を実施した。
  2. 我々は事前の段階において,政党関係者,有識者等との面会を通じ,選挙活動の実施状況等について調査を行った。また投票日の3月18日には,モスクワ市第10,49,64,69,2832,2833,2834投票所において選挙監視を行った。
  3. 監視員の今回の活動は,時間の面でも地域の面でも限定されたものであり,これをもって今次大統領選挙の全体について評価を下すことはもとより困難であるが,我々監視員が監視を行った範囲内では,全体として投開票は平穏に行われた。
  4. 電子投票箱の使用方法の周知,投票所における投票者の導線の確保等,いくつかの改善すべき技術的問題が認められたが,これらの問題については我が国選挙監視団の活動報告としてロシア側に提供し,問題提起を行っていく。