ロシア短期滞在旅行時における「滞在登録」制度について

平成29年10月6日

ロシアでは,1つの都市に連続して7労働日以上滞在する外国人に対して「滞在登録」が義務づけられています。

但し,ある一定の場合を除き,この「滞在登録」手続きを行うことが出来る者は,被登録者となる外国人本人ではなく,当該外国人の身元を引き受ける側と定められています。

つまり,ホテルに宿泊する場合にはホテル,友人等個人宅に宿泊する場合には,その宿泊する家の所有者が登録者となります。

なお,ホテルについては,滞在日数に関係なく「滞在登録」を実施する義務が課せられていますので,ホテル滞在時には「滞在登録」が行われます(但し,ホテル滞在日数分しか当該登録は行われません)。一方,「滞在登録」を行う為には,有効なパスポート,ロシアビザ,出入国カードの提示が必要となり,これらの提示が無いと「滞在登録」が出来ないことから,宿泊を拒否される例が実際に発生していますので,これら書類を絶対に紛失しないよう大切に保管して下さい。また,格安のユースホステル等では「滞在登録」を実施してくれない場合がありますので,「滞在登録」をしっかりと実施してくれる安全なホテル等を選ぶようにして下さい。

「滞在登録」が完了するとロシア語で氏名,国籍,生年月日,パスポート番号等が記載された半券が渡されますので,紛失・汚損等しないよう大切に保管して下さい。

 

【留意事項】

・ロシア連邦法は頻繁に改定され,これに伴い本滞在登録制度も改定されることが有ります。また,本制度の解釈はロシア側が行うものですので,本件にまつわる最終的な確認は内務省移民問題総局にお問い合わせ下さい。

・高度な専門性を有する専門家(HQS),一時居住許可(Разрешение на временное проживание)あるいは定住許可証(Вид на жительство)をお持ちの方等は,短期滞在旅行者と対応が異なる場合がありますので,詳しくは内務省移民問題総局にお問い合わせ下さい。

 

以上