廃棄物処理に関する第2回日露共同セミナーの開催
平成28年6月29日
- 6月28日,天然資源・環境省において,廃棄物処理に関する第2回日露共同セミナーが開催されました。「廃棄物処理に関する日露共同セミナー」は,廃棄物処理にかかる法的な基盤を整備すべく2014年末に行われたロシア連邦法の改正を一つの契機として,この分野における情報と経験を日露の関係者の間で共有することを目的として昨年8月に初めて開催されたものです。
- セミナーでは,田島浩志・在ロシア日本大使館経済部公使とイナモフ,ヌリトゥディン・ラフマンジャノヴィッチ・天然資源・環境省国際協力局長が共同議長を務め,日本側からは,環境省の代表者,三菱重工,豊田通商,東京二十三区清掃一部事務組合,積水パイプ・リニューアルを含む日本企業関係者,日本貿易振興会(JETRO)及び日本センターの代表者,日本大使館関係者が参加しました。ロシア側からは,天然資源・環境省,建設・住宅公営事業省,産業商務省,エネルギー省の代表者,ブリヤート共和国やモスクワ市などの連邦構成主体の代表者及び廃棄物処理や水事業に携わる様々な企業・団体の関係者が参加しました。
- 今次第2回セミナーでは,(1)ベスト・アヴェイラブル・テクノロジー(BAT)の導入,(2)廃棄物処理分野の法制度,(3)気候変動対策,(4)水事業コンプレックスの発展の4つのテーマに焦点を当てて,情報共有と活発な意見交換が行われました。これらのテーマは,本年5月6日にソチで行われた日露首脳会談において安倍総理からプーチン大統領に提示した8項目の協力プランにも,「快適・清潔で,住みやすく,活動しやすい都市作り」という大きな柱の下で"廃棄物処理システム"及び"上下水道の強靱化"としてうたわれています。
- セミナーの総括では,日露両国の関係者が相手国の制度や取組に対する理解を深めるための場として本セミナーが有意義であることが改めて確認され,今後とも累次の機会を通じて日露両国の関係者間で廃棄物処理を中心とした環境分野における協力の可能性を模索していくことを確認しました。
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セミナーの様子(1) | セミナーの様子(2) |