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(ロシア語記事からの仮訳)
「週刊論拠」紙による河野大使インタビュー
現在の世代のための平和
エネルギー供給源の問題について日露がお互いを信頼しないというようなことは、これま
でも、そして今もない。
日本の野党民主党の最近の国会選挙における勝利に驚いた人は多くない。これは予想されたものだった。真に驚きだったのは、革命的な規模の成功であった。僅か10年前に創設された政党が、480議席のうち、日本の戦後の歴史におけるいかなる政治勢力よりも多い308議席を獲得した。日本の未来や、そのロシアとの関係における戦略について、河野雅治駐ロシア日本国大使がアンドレイ・ウグラーノフ「週刊論拠」編集長と語った。
「歴史上最も肯定的な首相」
【問】日本ではここ50年で初めて野党民主党が政権についた。日本の新首相である鳩山由紀夫氏は、東京で、モスクワに最も肯定的な感情を持って接している政治家の一人と考えられている。同氏は、ロシアとの領土問題を現在の世代で解決したいと表明した。
初代ロシア大統領ボリス・エリツィンは、「南クリル」諸島の問題解決を次の世代のリーダーに委ねた。ドミトリー・メドヴェージェフ氏と鳩山由起夫氏は正に次の世代にあたる。日本側にはこの長年に亘る領土問題解決への新たなアプローチはあるか。
【答】実際、我が国指導部のこのような交代の最初の例は、まだ本使が生まれる前の62年前であった。鳩山総理については、東京では彼はロシアとの関係で友好的と考えられている。世代について申し上げれば、現在の首相の祖父で、1954年から1956年まで自ら日本政府を率いた鳩山一郎氏は、当時この問題に積極的に取り組んだ。しかし、これを最終的に解決することはできなかった。
【問】正に鳩山一郎氏は1956年10月19日、ソ連首相ニコライ・ブルガーニンと共にソ日国交回復共同宣言に署名した。
【答】そのとおり、56年宣言は署名されたが、両国は平和条約に署名することはできなかった。そのため、この問題は未解決である。これが鳩山総理の立場である。最近、メドヴェージェフ大統領は、鳩山由紀夫氏と、総理として初めて会談した。この会談の際、彼は問題を自分の世代で解決することを提案した。鳩山総理は彼に、「では我々はあなたと同じ世代に属しているのでしょうか?」と質問した。もちろんこれは半分冗談である。そして両国はこの問題の早期解決に向けた政治的意思を確認した。
「隣人はより友好的にならなければならない」
【問】両者が合意形成を行っている間、中国人がやってきてこの問題に片をつける、ということはないか。中国建国60周年軍事パレードはなかなかに印象的だった。
【答】最近のニューヨークの首脳会談で鳩山総理とメドヴェージェフ大統領は、アジア太平洋地域における新たな日露関係の構築の意向を確認した。政治的・経済的協力関係を同時に進めていく。これは一つのメカニズムにおける二つの構成部分である。これについてはメド
ヴェージェフ大統領も言及した。
【問】5月に「南クリル」と日本の北海道の間のビザ無し交流が行われた。近い将来、両国間における査証制度の完全な撤廃を期待することはできるか。昨年ロシアとイスラエルが行ったように、である。
【答】北海道と四島の間のビザなし交流はこの18年間に亘って行われている。これは1991年に、まさに領土問題が存在することを理由に始められた。その目的は、この共通の問題が解決するまでの信頼の土壌の構築である。日露間の査証に関する質問は、ロシア側に投げるべきものである。我々自身が、ロシアが日本国民への査証発給過程を簡素化することを強く望んでいる。
【問】今日、日本の査証を取得するのにいくらかかるか。
【答】これまで金額が問題になったことはない。査証手続きと期間に関する事務的な問題がある。たとえば、我々は、ビジネスマンに1年以上の査証を発給するよう主張している。専門家が滞在期間が切れたことにより仕事を中断させないようにするためである。
【問】今冬、サハリンでLNG生産工場が稼働を開始した。右工場より日本に対し、既にガスがタンカー輸送されている。貴使は、一部の西側政治家の、資源の豊かなロシアは信頼に足るエネルギー天然資源供給源ではなくなったという発言に驚かなかったか。そして、日本のビジネスマンには、隣接する島々だけでなく、東シベリアのどこか、ロシア領域内の新たな鉱区開発に参加する希望はないか。
【答】日本にもロシアにも、エネルギー供給源の問題について両国がお互いを信頼しないというようなことは、これまでも、そして今もない。天然資源開発分野における協力の発展戦略については、我々の計画は完全に一致している。まして、ロシアはエネルギー資源の巨大な供給源として、活動を多様化させる時期に来ている。そして、現在ロシアはこれを目指してもいるのである。この関係で、極東には欧州に劣らぬ都合のいい条件が揃った。貴国が極東地域に大きな注意を払い、日本を最も基本的な戦略パートナーのうちの一国と見ていることは欣快である。なぜなら日本の産業とエネルギーは資源確保という問題で100%他国に依存しているからである。我々にとってロシアとの協力は、巨大な戦略的意味を持っている。日本のエネルギー安全保障にとって、原料をサハリンから輸入する方が、海賊が支配する海路を経由して入手するよりも良い。
「最も(物価の)高い首都」
【問】もちろん、もしサハリン近辺にも海賊が出現しないのであれば、だが・・。数年前、与党自由民主党は日本の発展戦略に関する文書を発表し、そこにはロシアとのエネルギー協力を精力的に発展させる旨謳った項目があった。巨大なエネルギーの供給が全て中国に向かうという現実的な危険が存在したからである。中国が経済的・軍事的力を増強することを許容するという危険である。数年が経ち、危険は現実化している。石油・ガスパイプラインが建設され、25年間に亘ってロシアから石油を供給する条約を中国と署名した。日本の緩慢さが、競争相手に戦略物資を使った増強を許し、世界における自らの地位を確固たるものとしているとはお考えにならないか。
【答】これは見方による。サハリンの工場開設まで、我々のロシアからのLNG輸入は0であった。計画の始動は日本に全LNGの7.5%をロシアから得ることを可能とした。2、3年前は、東シベリアから太平洋までの2本の石油パイプライン敷設から何が期待できるのか、明らかではなかった。今日では、パイプラインの一部は中国へ、残りの大きなパイプは太平洋まで延ばされることにつき、合意に達している。これは、日本も中国も満足させる資源供給の配置を保障していると考える。
【問】90年代初め、自分(「ウ」編集長。以下同じ)がソ連最高会議議員だった時、未来のロシア大統領であるボリス・エリツィンが自分に対し、自らの私的な訪日について語ったことがある。この訪日の際、彼は日本の実業界と、ウラジオストクからブレストまでの8車線自動車道路の大規模建設計画への彼らの参加について予備交渉をした。この計画は両国関係における政治的なものも含む多くの問題を解決し得た。このことについて、貴使はどのようにコメントすることが出来るか。
【答】正直に申し上げれば、今日この問題は議題にはない。しかし、東シベリアからその先のロシアの西側までの交通システムの計画に関する交渉は、定期的に行われていると申し上げたい。この考えは、現在の鉄道周辺のインフラ整備と、極東にある海洋港の再整備・発展として、複合的に、積極的に議論されている。この問題の解決は交通量を増大させ、その結果として、我々両国の相互商品流通を増大させる。
【問】自分は、ゴルバチョフ時代に訪日する幸運があった。我々ソ連国民にとって、日本は非常に高価な国であった。高物価、高収入。今日では、ロシアとこれらの指標を比較することは出来るか?これらは接近しているのか。
【答】今日、東京とモスクワは、世界でも居住するに最も高い都市である。このような興味深い状況が最近出てきているのである。これは、接近したということである。しかし、日本人として、私は東京の方がモスクワよりも安く住めるように感じる。あなたは、モスクワっ子として、おそらく逆に考えているのではないか。
【問】簡単なテストがある。例えば、モスクワのバーでジョッキ一杯のビールは平均5ドルである。東京ではビール半リットルいくらか。
【答】大体7~8ドルではないか。しかしこれは一部のケースである。本使は余り以前からモスクワにいるわけではないし、多くを知っているわけではない。そのため、より多くを支払わざるを得ない。何を、どこで、いくらで、といったことをより知っていくにつれ、支払いも少なくなっていくだろう。
【問】もう一つ、読者が回答に関心をもっている質問である。映画館で、敏捷で捉えることの出来ない「黒衣の人々」、忍者がしばしば描写されている。実際の生活において、彼らは存在しているのか?
【答】存在している。
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