タチアナ・ソコロヴァ=デリューシナさん
ソコロヴァ=デリューシナさんは翻訳家、日本研究者、日本語教師として長年活躍され、この春旭日小綬章を受章されました。
ソコロヴァ=デリューシナさんは小林一茶、与謝蕪村、松尾芭蕉らの俳人、また太宰治などの翻訳で日本文学を紹介されてきましたが、中でも最大の業績として、今年、ちょうど千年紀を迎える源氏物語を、15年もの歳月をかけてロシア語にしたことが挙げられるでしょう。源氏物語の登場人物たちの繊細な心理を読み取ってロシア語で読者に伝えることができたのは、ソコロヴァ=デリューシナさんの非常に深い日本理解があってこそのものです。源氏物語の完訳者は世界でも数少なく、その功績は日本のみならず、世界の文学界からも注目され、また称賛されています。